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特殊詐欺の被害が過去最悪1816億円|ギフトカードの手口は5.5%

公開:2026/7/31 / 更新:2026/8/6 / 著者:ギフトカード総研編集部かりん

「うちの家族は大丈夫」「自分はさすがに引っかからない」。 そう思っていても、実はこれ、他人事ではないんですよね。

警察庁の暫定値によると、2026年上半期(1〜6月)の特殊詐欺の被害額は約1816億円で、上半期として過去最悪になりました。前年同期比で約619億円の増加です。 数字だけを見てもピンと来にくいのですが、働く世代も、その親世代も、じわじわ巻き込まれているということです。

😟 過去最悪って…なんでギフトカードが詐欺に使われるんですか?
🍎 「取り戻しにくい」という性質を、悪い人が利用しているんです。理由が分かれば、見抜けます。順番に見ていきましょう。

数字で見る「2026年上半期」の特殊詐欺

まず、警察庁が公表した暫定値を並べます。

被害が増えている一方で、レジの店員さんの一声で止まっているお金も、これだけあるわけです。声かけや購入制限の背景は、レジで「何にお使いですか?」と聞かれたらで整理しています。 つまり、「おかしいぞ」と気づけば、支払う直前でも止められるということです。

⚠️ この数字の扱い方数字はあくまで警察庁の暫定値です。細かい増減より、「支払い手段としてギフトカード・電子マネーが使われている」という構図を覚えておくと、いざというとき身を守れます。

お金は、どうやって渡されているのか

警察庁は「被害金がどうやって渡されたか」を、形態べつに集計しています。2026年上半期の内訳は、こうなっています。

渡し方全体に占める割合
振込型55.7%(-7.7ポイント)
暗号資産(送信型+暗号資産への振込)16.8%(+4.7ポイント)
現金手交型12.7%(+3.2ポイント)
キャッシュカード手交・窃取型6.6%(-2.3ポイント)
電子マネーコード伝達型5.5%(-0.1ポイント)

ギフトカードの番号を伝えさせる形は、全体の5.5%です。いちばん多いのは振込で、半分以上を占めます。

「ギフトカード=詐欺の主流」というイメージは、数字とは少しずれています。

ただし「減っている」とも言えません割合は前年同期比で-0.1ポイント、ほぼ横ばいです。そして特殊詐欺そのものの認知件数が18.3%増えているため、件数としてはむしろ増えています。割合が小さいことと、件数が減っていることは別の話です。

いま急に伸びているのは、暗号資産を送らせる形のほうです。認知件数は前年同期比で81.6%増、割合も4.7ポイント上がりました。

つまり、「ギフトカードを買わせる手口」だけを警戒していると、いま伸びている手口を見落とします。覚えておきたいのは、どの券種かということより、「取り戻しにくいものを指定してくる」という共通点のほうです。

数字を比べるときの注意2026年から、警察庁は「特殊詐欺」の呼び方そのものを変えました。SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺を含めて全体を「特殊詐欺」と呼ぶようになっています。2025年以前の数字と単純に比べられません。上の増減(±)は、警察庁が同じ基準でそろえて出しているものです。

なぜ、詐欺の支払いに「ギフトカード・電子マネー」なのか

詐欺の犯人は、現金振込やクレジットカードを避けて、わざわざギフトカードや電子マネーを指定してきます。そこには、はっきりした理由があります。

要するに、犯人からすると「足がつきにくく、渡させたら取り返されにくい」という、都合のいい性質があるんですね。

そしてこの3つは、暗号資産にもそのまま当てはまります。だから、いま伸びているのが暗号資産送信型なのです。指定してくるものが変わっても、選ばれる理由は変わりません。

読み替えるとこうなる「本人認証がゆるい・追跡しにくい」は、正規に売買する人にとっては関係のない話です。問題になるのは、相手に言われるまま番号を送ってしまうとき。だから、支払いを求められた場面ほど、いったん立ち止まる価値があります。

「ギフトカードで払って」は、支払いではなく詐欺のサイン

具体的な手口はとてもシンプルです。 「未払いの料金がある」「アカウントが不正利用された」「パソコンが故障している」。犯人はこう言って、相手の不安をあおります。そのうえでコンビニでギフトカードを買わせ、その番号を送らせます。これが典型的なパターンです。

ここで思い出してほしいのが、ギフトカードの本来の使い道。 ギフトカードは、その発行企業の商品やサービスにしか使えません。料金の支払い、税金、還付、示談金、そういったものに使えるものではないんですね。

だから、覚えておくのはこの一行だけで大丈夫です。

⚠️ これだけ覚える「ギフトカードで払って」「番号を送って」と言われたら、支払いを装った詐欺を疑ってください。本物の請求で、ギフトカードの番号を求められることはありません。

手口ごとの見分け方は「ギフトカードで払って」は詐欺のサインにまとめています。あわせて読むと、いざというとき判断が早くなります。

「渡す前」に、できること

詐欺は、焦らせて考える時間を奪ってきます。逆に言えば、番号を渡す前にワンクッション置くだけで、たいていは止められるということです。難しいことは要りません。

1
「ギフトカードで払って」と言われたら、その時点で疑います。正規の請求でこの支払い方法を求められることはありません。
2
番号(コード)は、まだ誰にも送りません。一度伝えると取り戻しにくい性質があります。
3
電話をいったん切って、家族や公式窓口に確認します。「今すぐ」を求められるほど、いったん止まります。
4
迷ったら「188」に相談します。ひとりで判断しなくて大丈夫です。

家族と、ひとこと話しておく

特殊詐欺は、本人だけでなく離れて暮らす親世代が狙われることも少なくありません。 「もし『ギフトカードで払って』と言われたら、一度こっちに連絡してね」。 この一言を家族で共有しておくだけで、支払う直前のブレーキになります。

見守りの具体的なコツは高齢の家族を詐欺から守る見守りのポイントに整理しました。帰省のタイミングなどに、さらっと話しておけると安心です。

困ったとき・迷ったときの相談先

「もしかして詐欺かも」「番号を送ってしまったかもしれない」と感じたら、ひとりで抱え込まないでください。

早く動くほど、できることが残っています。「気づいた時点」が、いちばん早いタイミングです。

出典

まとめ

覚えておきたいのは、どの券種かということより、「取り戻しにくいものを指定してくる」という共通点のほうです。指定されるものは変わっても、理由は変わりません。 とくに増えているのがSNSから入る投資・ロマンス詐欺という類型で、その具体的な手口はSNS型投資・ロマンス詐欺が過去最悪|「ギフトカードで」を求められたらにくわしくまとめています。 正規の売買と詐欺の見分けに迷ったら、アップルギフトカード買取・換金率の比較もあわせて参考にしてください。


参考(出典)

よくある質問

Q詐欺の支払いはギフトカードが主流なのですか?
Aいいえ。2026年上半期の警察庁の暫定値では、被害金の受け渡し方のうち電子マネーコード伝達型(ギフトカードの番号を伝えさせる形)は全体の5.5%でした。いちばん多いのは振込型で55.7%、次いで暗号資産送信型が16.8%です。ただし特殊詐欺そのものが増えているため、件数としては減っていません。
Qなぜ詐欺の支払いにギフトカードが使われるのですか?
A番号を伝えるだけで価値が渡ってしまうからです。相手に会う必要も、口座を用意する必要もなく、渡ったあとに取り消すことも難しい。この性質が悪用されています。
Q「番号を送って」と言われたら、どうすればいいですか?
A送らないでください。公的機関や大手企業が、支払いをギフトカードで求めることはありません。急かされても、その場で操作せず、家族や公的窓口に確認を。
Qもう番号を伝えてしまいました。
A残念ながら取り戻すのは難しいのが実情ですが、これ以上の被害を止めることはできます。追加の要求には応じず、記録を保存して188#9110へ相談してください。
Qギフトカード自体が危険なのですか?
Aいいえ。ギフトカードはふつうの支払い手段で、悪いのは悪用する手口のほうです。使い方と、支払いを求められる場面を区別して考えてください。
Q家族に注意を伝えるには、どう言えばいいですか?
A細かい手口を全部覚えてもらう必要はありません。「ギフトカードで払ってと言われたら詐欺」、この一行だけ共有しておくと、いざというときに効きます。
Q買取サイトを使うのも危ないということですか?
A別の話です。不要なギフトカードを売る買取は正当な取引です。危ないのは「支払いのためにギフトカードを買わせ、番号を送らせる」ほうで、お金の向きが逆になっています。