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SNS型投資・ロマンス詐欺|ギフトカードを求められたら疑うこと

公開:2026/8/1 / 更新:2026/8/3 / 著者:ギフトカード総研編集部かりん

いま被害がいちばん増えている詐欺は、SNSでの「ふつうのやりとり」から始まります。入口の時点では、詐欺かどうかを見分ける手がかりがほとんどありません。マッチングアプリやSNSで知り合った相手と、しばらくふつうに話したあとで、はじめてお金の話が出てきます。

警察庁の暫定値によると、2026年上半期はSNS型の投資詐欺・ロマンス詐欺の被害が過去最悪の水準になりました。 このページでは、まず被害の数字を並べます。そのうえで、どこを見れば安全側に立てるかを中立に整理します。見るところはひとつで、「お金の渡し方」です。

😟 投資とか恋愛の詐欺って、正直よくわからない人が引っかかるものじゃないの…?
🍎 いいえ、そうとは言えないんです。手口は年々巧妙になっていて、慎重な人でも見抜くのは難しくなっています。でも、共通の"サイン"を知っておけば、途中で立ち止まれます。順番に見ていきましょう。

いま、何が起きているのか(数字で見る)

警察庁の暫定値によると、2026年上半期の特殊詐欺のうち、被害がとくに大きかったのは次の2つです。

いずれも2023年比で、認知件数・被害額とも約4倍に急増しています。 金額が大きくなっただけでなく、被害にあった人の数も増えています

⚠️ 入口は、怪しい電話ではなくスマホの中のやりとりです数字が示しているのは、「自分は大丈夫」という前提が、いま揺らいでいるということです。怪しい電話ではなく、スマホの中で交わされる"ふつうのやりとり"が入り口になっています。

「最初の接触」は、どこから始まるのか

SNS型ロマンス詐欺の「最初の接触」は、警察庁の暫定値によるとマッチングアプリが全体の1/4超でした。これにInstagram・Facebookを合わせると約75%が、これらSNS経由での接触でした。

最初の接触は、次のような形で起きます。

見知らぬ番号からの着信ではなく、「アプリで知り合った、感じのいい相手」「たまたまDMをくれた、話の合う人」、そういう自然な入口から、少しずつ距離を縮めてくる。

やりとりの最初に、お金の話は出ません。話題になるのは、趣味の話や仕事の相談、将来のことです。信頼が育ったころに、相手ははじめて「実はいい投資があって」「いま困っていて」と切り出します。 そのため、感じのいい相手とのやりとりが、そのまま詐欺の入口になります

🤔 たしかに、最初から「投資しろ」って言われたら警戒するけど、いい人だと思ってた相手からだと…。
🍎 そうなんです。だからこそ、"相手が誰か"で判断しないほうが安全。判断すべきは、次にお話しする「お金の渡し方」なんです。

巧妙化する手口:「ニセ警察」やAIも

接触の入口だけでなく、名乗り方も多様になっています。 最近は「警察官」を名乗って不安をあおる手口も急増していると、警察庁が注意を呼びかけています。「あなたの口座が犯罪に使われている」などと連絡し、連絡を受けた人にそのままお金を動かさせる、という形です。

さらに、AIを使って画像や会話を巧妙に見せるケースも指摘されています。 「写真があるから本物」「動画で顔を見たから大丈夫」と思いたくなりますが、写真や動画があることは、相手が本人である証拠にはなりません。

詐欺を見分ける、いちばんシンプルなサイン

「では何を信じればいいのか」と不安になるかもしれません。 判断の手がかりは、ひとつだけです。相手が誰であっても、「お金の渡し方」を見てください

SNS型の投資・ロマンス詐欺では、お金の受け渡しに次のような手段が使われます。

1
ギフトカード(電子マネー)を買わせて、その番号を送らせます。
2
暗号資産での送金を求めます。
3
指定口座への振り込みを急かします。

次の1点だけ覚えておいてください。

これだけ覚えれば大丈夫「投資のため」「困っているあなたのため」と、ギフトカードの購入や送金を求められたら、まず詐欺を疑ってください。相手がどんなに信頼できる人に見えても、この一線だけは変わりません。いったんスマホを置いて、家族や188に相談します。それだけで、多くの被害は止められます。

とくにギフトカードは、本来「その発行企業の商品にしか使えない」ものです。 投資の入金や、誰かへの立て替えに使うようには作られていません。そのため、「別の支払いのためにギフトカードを買って番号を送って」と言われた時点で、本来の用途から外れています。詐欺を疑ってください。

「ギフトカードで払って」がなぜ詐欺のサインなのかは、「ギフトカードで払って」は詐欺のサインにくわしくまとめています。

「これは怪しいかも」と思ったら

もし途中で違和感を覚えたら、お金やコードを渡す前に、いったん止まってください。番号を送ったあとでは、取り戻すのが難しくなります。

一人で「これって詐欺かな」と抱え込むより、誰かに話すほうがずっと早く冷静になれます。

まとめ:判断するのは「相手」ではなく「お金の渡し方」

お金やギフトカードを求められるというサインを知っていれば、途中で止まれます。

なお、SNS型はあくまで入口のひとつです。なぜ詐欺全体でギフトカード・電子マネーが狙われるのかという仕組みは特殊詐欺の被害が過去最悪に|なぜギフトカードが狙われるのかにまとめています。


参考(出典)

よくある質問

QSNSで知り合った相手に「ギフトカードで送って」と言われました。
A詐欺を強く疑ってください。正当な投資や取引で、支払いをギフトカードの番号で求めることはまずありません。番号を伝えた時点で使われてしまうため、送る前に立ち止まることが決定的に重要です。
Q相手はとても親身で、詐欺には見えません。
A信頼させることが手口の中心です。時間をかけて関係を築いてから金銭の話を出すのが典型で、「いい人だから大丈夫」は判断材料になりません。お金やギフトカードを求められたかどうかで見てください。
Q少額から始めて、実際に利益が出ています。
A最初に少額を出金させて信用させる手口が知られています。増やそうとした段階で引き出せなくなるのがよくある流れです。利益の表示は、相手の画面上の数字にすぎないことがあります。
Q出金しようとしたら「手数料や税金を先に払って」と言われました。
A典型的なサインです。追加の支払いを求められたら、それ以上は送らないでください。払っても出金できず、金額が積み上がるだけになりがちです。
Q被害にあったかもしれません。どこに相談すればいいですか?
Aやり取り・振込・購入の記録を保存したうえで、消費者ホットライン188警察相談専用電話#9110へ(緊急時は110)。相談は無料です。
Q「被害金を取り戻します」という連絡が来ました。
A二次被害の勧誘に注意してください。回収をうたって別の費用を求める手口があります。個別の勧誘には応じず、公的な窓口から相談を始めてください。