クレジットカード現金化は利用者も罪になる?違法性と自己破産への影響を正直に
「現金化って違法なの?」「利用しただけの自分も、罪に問われるの?」。 そう不安になりますよね。クレジットカードの現金化について、「利用者がすぐ逮捕される」という話ではないとされています。 しかし、利用した本人にも残るリスクがあります。 1つは、カード会社の規約に違反することです。もう1つは、自己破産のときに影響しうることです。
法的な判断は個別の事情で変わります。本記事は一般的な整理で、確定的な法解釈ではありません。
利用しただけの自分も、罪に問われたりするのかな…。
「すぐ逮捕」という話ではない、とされています。ただ"だから安全"でもないので、残るリスクを順に見ましょう。
違法性の現状
クレジットカード現金化は、グレーゾーンとされています。
- 摘発の対象になってきたのは、主に現金化を行う業者の側です。出資法や貸金業法などに関わるとして扱われています。
- 利用者本人が直接摘発された例は多くない、とされています。
- しかし、現金化に対する規制は強まる方向にあります。今後の動向には注意が必要です。
「利用者は捕まらないから大丈夫」と断言する情報には、注意してください。
実際にあった摘発の例(業者の側)
現金化を行う業者は、実際に摘発されています。次の2件は、いずれも報道と公開情報にもとづく整理です。
- 2011年8月:警視庁が、キャッシュバック型でショッピング枠を現金化していた業者を、出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕しました。現金化業者の同法違反での摘発は「全国初」と報じられています。
- 2017年11月:フリマアプリ(メルカリ)で、現金を額面より高い値段で売買する手口の現金化がありました。この手口について、千葉県警と秋田県警が出資法違反の疑いで逮捕したと報じられています。
こうした摘発は、現金化が「実質的には貸金業(お金の貸し付け)にあたる」とみなされうることを示しています。 東京弁護士会も、意見書で同様の指摘をしています。 現金化が広がった背景や、摘発された事案の中身、その後の規制については、 現金化の正体を深掘りにくわしくまとめています。
※ここは公開情報にもとづく概要です。個別の裁判例の詳細や射程は、弁護士などの専門家にご確認ください。
それでも利用者に残るリスク
罪に問われるかどうかとは別に、利用した本人には次の不利益が現実に起こります。
- カード会社の規約に違反します。換金を目的とした利用は、規約違反になりうるとされています。発覚すると、カードの利用停止や一括請求につながることがあります。
- 個人情報が悪用されることがあります。業者に身分証やカードの情報を渡すと、悪用のリスクが生じます。
- 自己破産のときに影響します。ショッピング枠の現金化は、自己破産のときに免責が認められにくくなる(免責不許可事由になりうる)とされています。借金の整理を考えている場合は、慎重に判断してください。
迷ったら、隠さず相談を
「もう現金化してしまった」「借金が膨らんで苦しい」。 そうしたときこそ、隠さずに専門家へ相談してください。
- 法テラス(無料の法律相談・情報提供)
- 消費者ホットライン「188」
- 債務整理や自己破産は、弁護士・司法書士に相談を(自己破産を考えるなら現金化の有無も正直に伝える)
まとめ
- 現金化はグレーゾーンとされています。利用者がすぐ罪に問われるという話ではない、とされています。
- しかし、利用した本人にはリスクが残ります。カード会社の規約に違反すること、個人情報が悪用されること、自己破産で免責が認められにくくなることの3つです。
- 苦しいときは、借りる前にできることを先に読むか、法テラスなどの窓口に先に相談してください。
本記事は一般的な情報提供であり、個別の法律相談ではありません。
よくある質問
Qクレジットカード現金化を利用した本人も、罪に問われますか?
A「利用者がすぐ逮捕される」という話ではないとされています。ただしカード会社の規約違反にあたるとされ、利用停止や一括請求といった不利益が生じうるほか、事情によっては別の問題につながることもあります。個別の判断は弁護士などの専門家へ。
Q現金化は違法なのですか?
A「即・違法」と一概には言えないものの、貸金業法との関係で問題になり、業者が摘発された例があります。「物を売買しているだけだから合法」という説明を、そのままうのみにしないほうが安全です。
Q自己破産を考えています。現金化は影響しますか?
A影響しうると指摘されています。ショッピング枠の現金化は免責が認められにくくなる事情として扱われることがあります。心当たりがあるなら、隠さず早めに弁護士や法テラスへ相談してください。
Q業者に「合法です」と説明されました。
A説明の言葉ではなく、自分が何を負うかで判断してください。手数料を引かれたうえで、使った枠の満額があとから請求されます。この構造は説明の仕方によって変わりません。
Q不要なギフトカードを売るのも、同じように問題になりますか?
Aなりません。すでに持っている不要なカードを売る買取は、中古品を売るのと同じ正当な取引です。問題になるのは「現金を作るために、これから買う」ほうです。
Qすでに利用してしまいました。どうすればいいですか?
Aまず止めることが最優先です。そのうえで、消費者ホットライン188や法テラスなど無料の窓口に相談してください。早いほど、選べる解決策が多く残ります。