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宅配・料金未払いのSMS詐欺(スミッシング)の見分け方と対処

公開:2026/8/1 / 更新:2026/8/6 / 著者:ギフトカード総研編集部かりん

スマホに「お荷物のお届けにあがりましたが不在でした」というSMS(ショートメッセージ)が届くと、つい開いて、リンクを押してしまいそうになりますよね。

しかし、そのSMSは「スミッシング」と呼ばれるフィッシング詐欺かもしれません。 スミッシングは、SMSを悪用してニセのサイトに誘い込み、ID・パスワードやクレジットカード情報を盗もうとする手口です。

😟 宅配の不在通知、つい開いちゃいますよね。あれって本物か見分けられるんですか?
🍎 見分けるコツは、じつはシンプルです。「急がせてくる」と「リンクを踏ませたい」が揃ったら、まず手を止めましょう。

そもそも「スミッシング」ってなに?

スミッシングは、SMS(ショートメッセージ)を使ったフィッシング詐欺のことです。 「SMS」と「フィッシング(phishing)」を合わせた呼び名で、メールで届くフィッシング詐欺の、SMS版だと考えるとわかりやすいです。

やっかいなのは、メールより見破りにくい性質があることです。理由は主に2つあります。

だからこそ、「届いた=正しい」ではないと、最初に知っておくことが大事です。

最近増えている「装う」パターン

スミッシングは近年急増していて、2026年に入ってからの実例も報告されています。 よく使われるのは、私たちが日ごろやり取りしている相手を装うパターンです。

⚠️ ここが分かれ道共通しているのは、「急がないと大変なことになる」と思わせる作りです。「未払い」「停止」「今すぐ」といった言葉で焦らせ、冷静に確かめる時間を奪おうとします。焦りを感じたら、それ自体が「立ち止まるサイン」です。

型ごとに見る「引っかかりやすい理由」と、確かめる場所

届く文面は数えきれないほどありますが、はだいたい決まっています。「この用件なら、どこで確かめられるか」を用件ごとに覚えておくと、迷いません。

装う相手よくある文面引っかかりやすい理由確かめる場所
宅配の不在通知「お荷物のお届けにあがりましたが不在でした」「再配達のお手続きはこちら」ちょうど荷物を待っている時期に届くと、疑う余地が生まれにくい手元の注文履歴にある伝票番号を、公式アプリ・公式サイトを自分で開いて照会
料金の未納・未払い「お支払いが確認できません」「本日中にご連絡がない場合は手続きに移ります」期限が切られていて、放置するのが怖くなる契約先の会員ページ・公式アプリ、または手元の請求書の記載
アカウントの確認・停止「アカウントが一時停止されました」「本人確認をお願いします」ふだん使っているサービス名だと、つい本物だと感じるそのサービスのアプリや公式サイトに自分でログインし、同じ通知が出ているかを見ます
銀行・カードの異常検知「不正利用の可能性を検知しました」「ご利用を制限しました」「守ってくれている連絡」に見えるので、警戒がゆるむカード裏面やカード会社アプリに書かれた窓口へ、自分から連絡します
還付・当選・ポイント「還付金のお知らせ」「ポイントの有効期限が切れます」損をしたくない気持ちが働き、急いで確認したくなる心当たりがなければ何もしないでください。気になるときだけ、公式アプリや公式サイトから自分で確認します

右端の列は、すべて「自分から公式へ行く」で揃っています。連絡が来た経路と、確かめる経路を分けてください。そうすれば、文面の出来ばえに関係なく身を守れます。

文面が上手でも、結論は変わりません日本語が自然なものも増えていて、文面の巧拙だけで見抜くのは年々むずかしくなっています。だからこそ、判断の軸は「SMSのリンクから入るかどうか」に置いてください。そうすれば、相手の文章がうまくても下手でも、あなたの行動は同じで済みます。また、表示のされ方によっては本物の通知と近い場所に並んで見えることもあり、「同じ場所に届いた=本物」とは限りません

見分け方は3つ

たくさんの見分け方を覚える必要はありません。次の3つを押さえておけば十分です。

1
急がせてくる文面が届いたら、まず手を止めてください。「未払い」「利用停止」「今すぐ」は、焦らせるための常とう句です。あわてて操作しないだけで、多くは防げます。
2
SMSの中のリンクは開かないでください。宅配の再配達も、請求の確認も、公式アプリや公式サイトを自分で開いて調べれば、本当に用事があるかどうかが分かります。
3
送信元の番号と、日本語の不自然さを見てください。見慣れない番号や、言い回しのぎこちない文面は、手がかりになります。
決めておくと迷わないこといちばん確実なのは、「SMSのリンクからは入らない」と決めておくことです。本物の連絡なら、公式アプリや公式サイトから自分でアクセスしても、ちゃんと同じ内容にたどり着けます。リンクを踏まないと損をする連絡は、基本ありません。

確認された文面(新しい順)

当サイトが確認した時点の日付を付けています。手口は入れ替わります。古いものが今も出回っているとは限りませんし、ここに無い文面が届くこともあります。新しく確認しだい、上に足していきます。

8月1日 「お荷物のお届けにあがりましたが不在でした」+短いURL

通販の荷物を待っていた時期ほど、危ないタイミングです。しかし、荷物を待っていることは、そのSMSが本物である理由になりません。伝票番号は自分の手元(注文履歴やメール)にあります。手元の伝票番号を使って、公式の追跡ページで照会してください。本当に不在票が入っているなら、ポストにも同じ情報が残っているはずです。

8月1日 「未納料金があります。本日中にご連絡ください」+電話番号

SMSの本文に電話番号が書かれている型です。狙いは、受け取った人に電話をかけさせることです。人が出て話が進むと、その場の流れで判断させられてしまいます。SMSに書かれた番号には、かけないでください。確認したいときは、請求書やカード裏面など、自分が知っている連絡先からかけてください。

8月1日 「確認のため、こちらのアプリをインストールしてください」

SMSから案内されるアプリは、入れないと決めておくのが安全です。本物のサービスなら、アプリは公式のアプリストアで名前を検索して入れられます。SMSのリンク経由でしか入手できないアプリを求められた時点で、いったん手を止めてください。

ギフトカードでの支払い要求は詐欺のサイン

支払いをギフトカードや電子マネーで求められたら、それは詐欺のサインです

「未払いがある」「アカウントを復旧するには」などと言って、コンビニでギフトカードを買わせ、その番号を送らせる手口が知られています。 しかし、アップルギフトカードなどのギフトカードは、発行企業のサービス内でしか使えない商品です。 料金の支払いや税金・違約金の名目で要求された時点で、詐欺と考えて大丈夫です。

くわしくは「ギフトカードで払って」は詐欺のサインにまとめています。

もし押してしまった、番号を送ってしまったら

「リンクを押してしまった」「情報を入れてしまったかも」と思ったときも、ひとりで抱え込まないでください。

🔰 開いてしまったのと、入力してしまったのって、同じくらいまずいんでしょうか…?
🍎 まったく違います。そこを切り分けるだけで、やることも、心配する量もはっきりします。段階ごとに見ていきましょう。

進んだ段階ごとの対処

1
リンクを開いた/ページを見ただけ:ID・パスワードやカード番号を入力していなければ、まずは落ち着いて大丈夫です。ページを閉じて、そのSMSには返信しないでください。しばらくは、身に覚えのない通知や請求が来ていないか、いつもより少しだけ気にしておけば十分です。
2
ID・パスワードを入力してしまった公式アプリや公式サイトを自分で開いて、パスワードを変更します(SMSのリンクからは入らない)。同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、そちらも一緒に変更してください。二段階認証を設定できるサービスなら、あわせて有効にしておくとさらに安心です。
3
クレジットカード番号を入力してしまったカード裏面やカード会社アプリに書かれた窓口へ、自分から連絡してください。利用の停止や再発行の相談ができます。あわせて、直近の利用明細に見覚えのない利用がないか確認してください。
4
案内されたアプリを入れてしまった:心当たりのないアプリは削除します。そのうえで、端末メーカーや契約先の正規のサポート窓口に相談するのが確実です。対応方法は端末・事業者によって異なるため、各社の案内が優先されます。
5
ギフトカードを買って、番号を伝えてしまったレシートは捨てずに保管してください。相談の手がかりになります。そして、「解決するために、もう一枚」と言われても、それ以上は応じないでください
⚠️ そのあとに来る「取り戻します」に注意被害のあとに、「お金を取り戻せます」「調査費用が必要です」といった連絡が届くことがあります。取り戻すために、先にお金やギフトカードを求めてくる相手は、二次被害の入口と考えてください。相談は、下に挙げた公的な窓口から始めれば十分です。
責める必要は、まったくありませんスミッシングは、忙しいとき・荷物を待っているとき・疲れているときをねらって届きます。引っかかりやすい状況をつくっているのは相手のほうで、注意力の問題ではありません。気づいた時点でできることは残っています。「早く動く」ことだけに集中してください。

届く前にできる、小さな備え

SMSが届く前に、どう動くかをあらかじめ決めておくことがいちばん効きます。

困ったときの相談先

「これって詐欺かな」「もう情報を渡してしまった」と感じたら、早めに相談するのがいちばんです。相談は無料で、早いほど選べる手が残ります。

相談するときは、いつ・どこで・何を・いくらが分かる記録があるとスムーズです。届いたSMSの画面、やり取り、購入したギフトカードのレシートなどを、消さずに残しておいてください。

まとめ


参考(出典)

よくある質問

Q宅配の不在通知SMSが届きました。本物か見分けられますか?
A文面だけで見分けようとしないのがコツです。荷物を待っている時期に届いても、それは本物である理由になりません。伝票番号は自分の手元(注文履歴やメール)にあるので、SMSのリンクは踏まず、公式アプリや公式サイトを自分で開いて照会してください。本当に不在票が入っているなら、そちらにも同じ情報があります。
Qリンクを開いてしまいました。もう手遅れですか?
A落ち着いて大丈夫です。ID・パスワードやカード番号を入力していなければ、まずはページを閉じて、そのSMSに返信しないでおきましょう。入力してしまった場合は、公式アプリや公式サイトから自分で開いてパスワードを変更し、カード情報ならカード裏面やアプリ記載の窓口へ連絡します。気づけた時点でできることは残っています。
QSMSに書かれた電話番号にかけて確認してもいいですか?
Aその番号にはかけないでください。リンクと同じで、SMSに書かれた連絡先は相手が用意したものです。電話をかけさせて、その場で誘導するのが狙いのことがあります。確認したいときは、契約先の請求書・カード裏面・公式アプリに書かれた窓口など、自分が知っている経路から連絡してください。
Q「未払い分をギフトカードで払って」と言われました。本当ですか?
Aその時点で詐欺と考えて大丈夫です。アップルギフトカードなどのギフトカードは、発行企業のサービス内で使うための商品で、料金・税金・違約金の支払いに使うものではありません。コードは伝えた瞬間に使われて取り戻せないので、絶対に写真で送ったり読み上げたりしないでください(「ギフトカードで払って」は詐欺のサイン)。
Q迷惑なSMSには「拒否」と返信すればいいですか?
A返信しないのが基本です。返信は「この番号は使われている」と伝えることになりかねません。開かない・返信しない・リンクを踏まないの3つで放置し、必要なら端末や契約先の迷惑SMS対策の設定を確認してください。対策の名称や有無は事業者・端末によって違うため、各社の案内が優先です。
Qどこに相談すればいいですか?「取り戻します」という連絡も来ています。
A消費者ホットライン188(いやや)で最寄りの消費生活センターにつながります。事件性を感じる場合は警察相談専用電話#9110(緊急時は110番)へ。なお、被害のあとに届く「お金を取り戻せます」「調査費用が必要です」といった勧誘は二次被害の入口です。先にお金やギフトカードを求める相手には応じず、公的な窓口から始めてください(「詐欺かも」と思ったときの対処法)。