アップルギフトカードをプレゼントする前に|相手が使わない可能性も考えて選ぶ
誕生日や、ちょっとしたお礼に。金額を1,000円単位で選べますし、コンビニでもすぐ買えます。アップルギフトカードがプレゼントに選ばれるのは、この手軽さからですよね。
でも、レジに向かう前に、10秒だけ考えてほしいことがあります。贈る相手は、そもそもiPhoneやMacを使っていますか。
アップルギフトカードは「Appleユーザー専用」の贈り物
アップルギフトカードが使えるのは、App Storeのアプリ課金、Apple MusicやiCloudのサブスク、そしてiPhoneやiPadといったApple製品の購入くらいです。つまり、Appleのサービスと製品の中だけで通用するお金です(アップルギフトカードの使い道)。
贈る相手がAndroidスマホを使っている人だったら、5,000円分もらっても使うあてがほとんどありません。スーパーでもガソリンスタンドでも使えませんから、引き出しの奥で眠ることになりがちです。
「手軽だから」で選んだはずが、相手を困らせてしまいます。よくある、ちょっと切ない行き違いです。
「iPhoneを持っている=喜ばれる」とも限らない
相手がiPhoneユーザーであっても、アプリに課金しない、サブスクにも入っていない、という人は珍しくありません。課金もサブスクもしない人にとって、もらった残高は「いつか端末を買い替えるときの足し」くらいの位置づけになります。そのため、しばらく使われないままになることがあります。
使わないことが悪いわけでは、まったくありません。ただ、「渡した翌日にうれしそうに使ってくれる」場面を想像しているなら、少しだけ期待とズレるかもしれません。
逆に、次の3タイプには高い確率で刺さります。
- スマホゲームに課金している人です。課金用の残高は、いくらあっても困りません。
- 音楽や動画のサブスクを使っている人です。毎月の支払いに、そのまま充てられます。
- 近いうちに端末の買い替えを考えている人です。iPhone・iPad・Macなど、製品の購入にも使えます。
贈る前に、この3つだけ確認しませんか
渡す相手の顔を思い浮かべながら、チェックしてみてください。
- スマホは iPhone? パソコンは Mac?
- アプリに課金したり、月額のサブスクを使っていそう?
- Androidだったり、そもそもスマホに詳しくない人ではない?
3つとも「うーん、自信ない…」なら、無理にアップルギフトカードにこだわらなくて大丈夫です。相手が自分で使い道を選べるギフト(現金に近いものや、選べるカタログ型)のほうが、素直に喜ばれることもあります。
迷ったときのチェック表
もう少し丁寧に確かめたいときは、この表を上から見ていってください。「いいえ」が多いほど、別のギフトのほうが無難だという合図です。
| 確認すること | 見るポイント | 「いいえ」だったら |
|---|---|---|
| 相手のスマホはiPhone? | 写真や通話画面、メッセージのやりとりの見た目 | Androidなら使えないので、別のギフトへ |
| アプリ課金やサブスクを使う? | ゲーム・音楽・動画の話題が出るか | 使わないなら、残高が眠りやすい |
| 相手の国・地域は日本? | 海外在住だったり、海外のアカウントを使っていないか | 国・地域が違うと使えないことがある |
| いつまでに渡す? | 当日必要か、郵送で間に合うか | 当日ならeメールタイプが安心 |
| 金額の見当はついている? | 使い道から逆算できているか | 後述の「金額の目安」を参考に |
渡し方は3通り。相手と場面で選ぶ
同じアップルギフトカードでも、渡し方によって「贈り物らしさ」も「気をつけること」も変わります。
| 渡し方 | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 実物のカード | 相手に手渡しでき、封筒やメッセージを添えたいときに向いています | 裏面が見える状態で持ち歩かないでください。渡すまで開封しないでください |
| eメールタイプ | 当日中に届けたいときや、相手が遠方のときに向いています | 宛先アドレスの打ち間違いに注意してください。相手の迷惑メールに入ることがあります |
| その場で画面やコードを見せる | すぐ使ってほしいときに向いています | 周囲から見られやすく、いちばん事故が起きやすい渡し方です |
タイプごとの違い(バリアブルを含む)は、種類の違いと売るときの注意にまとめています。
いちばん「プレゼントらしい」のは実物のカードです。デザインも何種類かありますし、封筒に入れて手渡せば、金額がむき出しになる感じも少し和らぎます。
急ぐならeメールタイプ。買ってから相手に届くまでが速く、購入元によっては送る日時を指定できるので、誕生日の朝に届くよう仕込んでおく、といった使い方もできます。ただし、宛先を一文字打ち間違えると、まったく別の人のところへ届いてしまいます。送信ボタンの前に、アドレスを声に出して読み合わせるくらいでちょうどいいです。
3つめの「その場でコードを見せる」は、手軽ですがあまりおすすめできません。
金額はいくらが目安? 使い道から逆算する
「いくら分にすればいいか分からない」は、贈る側の共通の悩みですよね。金額から考えるより、相手の使い道から逆算するほうが、意味のある金額になります。
| 相手の使い道 | 逆算した金額の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 音楽サブスク(個人プランで月1,000円前後) | 3,000円=約3か月分/6,000円=約半年分 | 「半年分どうぞ」と添えると気が利く |
| クラウド保存(月100円台のプランもある) | 1,500円前後で1年分に届くことも | 地味だが実用的。写真が多い人へ |
| スマホゲームの課金 | 1,000〜3,000円 | 少額でも十分うれしいタイプ |
| ケースや周辺機器 | 5,000〜10,000円 | 「好きなの選んで」と渡せる |
| 端末の買い替えの足し | 10,000円〜 | 目的がはっきりしている相手向け |
※ここに挙げた金額は、あくまで目安です。サブスクの月額やプランの価格は時期によって変わりますし、関係性や場面によっても適切な金額は変わります。迷ったときは、相手が気を遣わずに受け取れる範囲を優先してください。
コードは「見えた時点で使える」
アップルギフトカードの価値は、裏面(またはメール)に書かれたコードの文字列そのものにあります。プラスチックのカード本体には、価値がありません。
ですから、そのコードが誰かの目に触れた時点で、その人にも使える状態になります。しかも、銀行の振込のように「間違えたので取り消し」ができる仕組みではありません。むやみに怖がる必要はありませんが、扱いはお札と同じくらいに考えておくとちょうどいいです。
とはいえ、安全な渡し方はとても単純です。順番に見ていきましょう。
「サプライズの開封動画を撮りたい」という気持ちは、よく分かります。その場合は、削る前までを撮って、削るところは撮らないようにしてください。これだけで、うれしそうな表情は残したまま、コードが映り込む事故だけを避けられます。
「ギフトカードで払って」と言われて買うなら、いったん止まる
贈り物の話とは少し違いますが、同じ「カードを買いに行く」場面なので、ひとことだけ書いておきます。
誰かから「支払いはアップルギフトカードで」「コードの写真を送って」と指示されて買いに行くのなら、それは贈り物ではない可能性があります。料金の未納、当選金の手続き、パソコンの修理費、親しい人を名乗るメッセージ。理由はさまざまですが、支払い手段としてギフトカードを指定してくる相手には、まず一度立ち止まってください。
公共料金や税金、正規の修理代金の支払いに、ギフトカードのコードが使われることはありません(手口の詳しい型は「ギフトカードで払って」は詐欺のサインへ)。落ち着いて、家族や、買おうとしているお店の人にひとこと相談するだけで、たいていの行き違いは防げます。急かされているときほど、その一手間が効きます。
場面別・ミニ事例集
よくある場面を5つ挙げます。「こう考えると迷わない」という形で整理しました。
① 甥っ子・姪っ子にお年玉代わり → 親御さんにひと声かけてからにしましょう。ゲーム課金に使われることが多いので、金額は小さめ(1,000〜3,000円が目安)にしておくと角が立ちません。家庭によっては、課金そのものを制限していることもあります。
② 職場の後輩・同僚へのお礼 → 相手の機種まで把握していない場面の代表です。相手がApple製品を使っているか分からないなら、アップルギフトカードは選ばないほうが安心です。使い道を相手が自由に選べるギフトのほうが、後腐れがありません。
③ 遠方の親や祖父母へ → Apple製品を使っていても、残高をチャージする手順が分からないことがあります。渡して終わりにせず、電話ごしでもいいので、使い方まで案内してあげてください。
④ 海外に住んでいる友人へ → ここは特に注意が必要です。ギフトカードは国・地域ごとのストアに紐づくため、日本で買ったカードが相手のアカウントでは使えないことがあります。贈る前に、相手がどの国のアカウントを使っているか確かめてください。
⑤ SNSのフォロワーへのプレゼント企画 → 構造上、コードを公開の場に出しやすく、事故が起きやすい渡し方です。どうしても実施するなら、当選者にだけ個別に届けてください。画像でコードを見せる形は避けましょう。
それでも贈るなら、こう渡すと喜ばれます
もちろん、相手にドンピシャなら最高のプレゼントです。
- 相手がバリバリのAppleユーザーだと分かっているなら、迷わずどうぞ。ゲーム好きの子どもや、音楽サブスクを使う友人には特に刺さります。
- 金額は、相手の使い方に合わせて決めます。たとえばApple Musicなら月1,080円ほどなので、「半年分どうぞ」で6,000円といった選び方をすると気が利いています。
- 急いでいるならeメールタイプです。買ってすぐ相手のメールに届くので、当日「おめでとう」に間に合います。
さらに、渡すときにひとこと添えると印象が変わります。「App Storeとかサブスクに使えるやつだよ」「使い方分からなかったら聞いてね」、この一言があるだけで、相手は残高を放置せずに済みます。ギフトカードは、渡した瞬間ではなく相手が使えたときに完成する贈り物です。
買ってから「相手はAndroidだった」と気づいたら
いちばん気まずいパターンですが、まだ手はあります。
まず前提として、購入したギフトカードは原則として返品・キャンセルができません。レジを通った時点で、基本的には後戻りできないものと考えてください(購入場所によって扱いは異なることがあるので、レシートは必ず取っておきましょう)。
そのうえで、現実的な選択肢は3つです。
- 贈る相手を変えます。家族や友人にApple製品を使っている人がいれば、その人に回します。いちばんムダがありません。
- 自分で使います。自分がiPhoneユーザーなら、サブスクの支払いなどに充ててしまえば、実質的な損はほぼありません。
- 手放します。誰も使わないなら、不要品として買取に出すという選択肢もあります。
3つめの「手放す」について、補足します。買取に出す場合、サイトに表示されている率は、LINEのクーポンなどの上乗せ(およそ+0.5〜1%)を含んだ数字であることがあります。また、はじめて売る人向けの「初回買取率」と、「2回目以降買取率」が別に設定されている場合もあります。表示の数字をそのまま受け取らず、自分の額面だと実際にいくらになるのかを確かめてから決めてください。
もし逆に「もらったけど使わない」側になったら
ここまでは贈る側の話でした。しかし、あなた自身がAndroidユーザーで、アップルギフトカードを受け取って困っている、そんな側に回ることもありますよね。
そのときは、無理に使い切ろうとしなくて大丈夫です。使わないときの選択肢があります。人に譲ることも、買取に出すことも、立派な使い道です。
そして、贈った側の方にもうひとつだけお願いがあります。もし相手が使わずに手放したとしても、そのことを責めないでいてあげてください。使わない残高を何年も抱えているより、必要なものに変えてもらったほうが、贈った気持ちはずっと生きます。そう思えるなら、いっそ最初から、相手が自由に使い道を選べるギフトを選ぶ、という判断も十分アリです。
まとめ
- アップルギフトカードは、あくまでAppleユーザーへの贈り物です。
- 買う前に「相手、Apple使ってたっけ?」と一度立ち止まるだけで、失敗はぐっと減ります。
- 渡し方は、実物のカードとeメールタイプが基本です。急ぐならeメールタイプ、気持ちを添えるなら実物のカードを選びます。
- コードは、見えた時点で使われます。守るのは2つだけです。SNSに写真を上げないことと、開封の瞬間を撮らないことです。
- 金額は使い道から逆算して、きりのいい額にします。表に挙げた数字は、あくまで目安です。
- もし当てはまらなそうなら、汎用的なギフトに切り替える勇気も、やさしさのうちです。
受け取った側の使い道はもらったけど使わないアップルギフトカードの活用法にまとめました。売るとしたらいくらになるのか気になる方は、各サイトの換金率の比較をのぞいてみてください。