他人のカード・頼まれ売却(たにんのかーど・たのまればいきゃく)
カテゴリ:リスクと保護
「このカードを、あなたの名義で売ってきて」と頼まれることがあります。 報酬を提示されることもありますが、 入手経路が分からないカードには、関わらないのが安全です。
なぜ危ないのか
買取では、本人確認が行われます。 代金は、申込者と同じ名義の口座に振り込まれます。 つまり、買取の記録に残る名前は、申し込んだあなたの名前です。
頼まれて売ったカードが、もし不正に入手されたものだった場合、 あなたが経緯を知らなかったとしても、 説明を求められるのは申込名義人であるあなたになります。
買取は、古物営業法などの枠組みのもとで、 取引の相手と品物を記録する運用が求められるとされています。 言いかえれば、買取という取引はもともと 「誰が売ったか」がはっきり残るように設計されているということです。
カードを渡した相手の名前は、買取の記録に残りません。 買取の記録に残るのは、申し込んだあなたの名前と口座だけです。 報酬の大小に関係なく、引き受ける側にとって割に合わない構図になっています。
「もらった」と「預かった」は違う
- もらったカード(自分の持ち物になったカード):誰からいつもらったかを説明できるなら、通常の取引です
- 預かったカード(他人の持ち物を、代わりに売るカード):経緯を説明できないなら、引き受けない判断が賢明です
たとえば、誕生日に家族からもらったカードを自分で売る場合は、もらったカードにあたります。 一方、SNSで知り合った相手から「換金してくれたら数千円渡す」と言われて コードを預かる場合は、預かったカードにあたります(例)。
気をつけたい持ちかけ方
- 「簡単な仕事」「名義を貸すだけ」という言葉で誘われます
- SNSで知り合っただけの相手から頼まれます
- 報酬が、頼まれた手間に対して不自然に高く設定されています
- 「急いで」と言われ、考える時間を区切られます
ここに挙げた持ちかけ方は、いわゆる「闇バイト」の入口になっていることがあります。
断ってよいことです
家族や友人のカードであっても、 入手経路をはっきり説明できないなら、引き受けない判断が賢明です。 断ることに、後ろめたさを感じる必要はありません。
断るときに、こみ入った説明をする必要はありません。 「入手経路が分からないものは扱わないことにしている」と伝えるだけで十分です。 断る側に、理由を説明する義務はありません。
相談できるところ
不安を感じたら、警察相談専用電話「#9110」に相談できます。 「#9110」は、事件になる前の、まだはっきりしない段階の相談を受け付ける窓口です。
- #9110:不審な誘いや、巻き込まれそうな状況の相談
- 110:急を要すると感じる場合
- 188(いやや):取引や契約についての困りごと(消費者ホットライン)
すでに関わってしまった場合でも、早く相談するほど選べる道は多く残ります。 相手とのやり取りの画面や、相手の情報を消さずに残しておくと、相談のときに話が早くなります。
そして、引き受けてしまったこと自体を、自分で責めなくて構いません。 この種の誘いは、断りにくい関係や、急ぎの事情に合わせて持ちかけられます。 問題があるのは、持ちかけた側です。